私は最強ビンボー女!

私、そんな糞ババァ、知らないよ。



自分を犠牲にしてるの?

逆境なの?

家族と分かち合えていないの?

瞳の翳っている人を、救いたいと思うの?


・・・・・朝霧家に、囚われているの?






葉月はフッと微笑を零した。


どこまでも皮肉な笑みが、朝日に照らされる。






「なんて、青菜に言っても混乱させるだけね。

青菜は、葵様を知らないから――。


でも、1つだけ、青菜に伝えたいことがあるの。

聞いてくれる?」



葉月の瞳は、翳っているのに・・・強い光を宿していた。


暗い影を圧倒する、強い強い光。





私は、頷いた。





「聞くよ、葉月。・・・・・・聞かせて。」


葉月は温かな微笑みを浮かべ、私に言った。