私は最強ビンボー女!

葉月は口を開いた。


「似てるよ。どこもかしこも。

自分を犠牲にしてるくせに、ケロッとしてるところも。

逆境だろうと勝気なところも。

自分の家族と、分かち合えないところも。


・・・・・・瞳の翳っている人を見ると、救いたくなるところも。




似てるよ。すっごく似てる。



でも――」





葉月は哀しげな瞳で、静かに言った。





「考え方は―――真逆だね。


だから、分かち合えないんだよ・・・・・・。



2人共、似てるのに。


朝霧家に、1番囚われてるのは、2人なのに。


助け合えないんだよ―――。」





何もかも分かっているというような、静かな口調で。


それでも、反抗したいというように、哀しげな瞳で。



――――ねぇ、葉月・・・・・・