「いや、葉月、私が言いたいのは、この量についてなんだよ。」


「量?ああ、まだまだあるけど、持ってくる?」


「まだあるんかい!私は多すぎるって言ってんの!」


「え?少ないって言ってるのかと思ってた。」



なんで!?

この量で少ないって、ありえないから!!!

山になってるじゃんか!!!



もう、私、くらっとしたよ・・・


ビンボー人には、この量は刺激が強すぎるっ!





「で?どれ着る?」


「この膨大な中から1つ選べと。」


「そう。」


「時間かかりますぜ。」


「手短によろしく。」


「・・・・・・頑張る。」




なんかさっき、葉月から黒いオーラが見えた気がする。


・・・気のせいにしておこう。とりあえず。うん。




「ん~っと・・・・・・・いーやコレで。」


私は始めに手に取った浴衣を見て言った。


浴衣とか、どーでもいいや。