「敦と海をここから出す代わりに・・・・・・ 青菜、お前が朝霧の家を継ぐのじゃ。」 なるほど。 そうきたか。 お母さんは眉間にしわを寄せている。 お祖母ちゃんは私とお母さんを見つめている。 私の言葉一つで、両親がどうなるかが決まる。 どうする? 私は、どうしたい? どうすればいい? 自分の『やりたくない』という気持ちを優先させるか。 それとも、両親の幸せを優先させるか。 ―――私は―――――――