「土井っ!!!前までは曖昧だって言ってたじゃないかっ!!!」

「気付いたんだよ!危ないって言われて!『好きだ』って!!!」


怒鳴りあう俺と土井。


気付いただと!?

なんて面倒な・・・・・って、『危ない』?


「青菜、危ないのか!?」


俺の問いに、初代・・・いや、"理事長"が答えた。



「青菜は俺から連絡しても出ず・・・しまいには電源まで切りやがった。」

苦々しげに言う理事長。


「青菜、危ないんだ。父親が行ったらしいところの物騒なスーツにサングラスかけた男達が・・・連れ去ろうとしてる。」

イライラと言ったのはりおさん。



連れ去るだと!?



「それなのに・・・俺ら皆通信拒否されちゃったから・・・・・。心配で・・・・・。」

はぁっとため息を吐く理事長。



青菜・・・電源切るなよ!



「・・・・・・あの、1つ質問が。」

翼が片手を挙げた。


「はい、どうぞ。」

理事長が疲れきった顔で促す。



「理事長って、青菜の父親じゃなかったんですか?」





・・・・・・・・・・・・・・あ。

そういや、そうだったな・・・。