「もうダメだ・・・佐奈にお願いするしか・・・・・」

ぶつぶつ呟いている。


「青菜「今は青!!誰が聞いてるかわかんないだろ!?」


あぁ、そうだった。
頭の中ではいつだって青菜だったから・・・



「青、もしかして数学苦手なのか?」


「・・・・・・・・・・ああ。そうだよ・・・・・」


青菜はうぅっと呻いている。




「・・・教えてやろうか?」


「え?・・・・・数学?」


「ああ。」


「いいの?」


「ああ。」


「・・・やったぁ!!」



青菜は万歳をした。

そして俺ににっこりと笑いかける。




「ありがとう、陽!」






・・・・・その笑顔に赤くなる頬を、俺は俯いて隠した。


ホント、コイツには敵わなねぇな。





―陽side end―