私は最強ビンボー女!


―陽side―



「・・・マジで寝やがった・・・・・」


俺は思わず呟いた。

俺を含めて10人もの男子生徒がいる中で、ぐっすりと眠る美女・・・青菜。


恥らいとか、ねーのか?

全く意識していないらしい。





「わぁ~!寝顔可愛い~♪」


桃榎がいつのまにか青菜の顔を見つめていた。

そして、とんでもないことを言いやがった。


「僕、青菜のこと好きになっちゃったみたい~」


・・・・・・・・・・は・・・・・・


「はぁ!?」


何言い出すんだコイツはっ!!!





「あ、俺も狙っちゃおうかなぁ~♪」


と言い出したのは哉。


・・・・・チャラ男が・・・




俺は2人をギロリと睨み、低い声で言う。





「青菜は、俺がもらう。」