「早く退け」




「はい…。」



めちゃくちゃビビりながら二階堂くんの席から離れようとすると



サラッと二階堂くんの前髪が揺れて顔が少し見えた




あれ…?…あれ??




思わず手を伸ばして二階堂くんの前髪を横に退かした




「あーー!!!」




顔を見て確信した





この前のヤクザだ!





「何すんだよっ!」




二階堂くんに手首をギュッと握られた





「痛っ!」




痛みで顔を歪めると




「お前さぁ」




私の手首を掴みながら二階堂くんが顔を近付けて来た