嘘つきな恋の始まり




空いてる席は逆だったか…。




「ごっごめんなさい…」




頭をペコッと下げて椅子から立ち上がると



「有栖川美嶺ちゃんだよ。転入生」




佐伯くんが間に入って来た。




「ちょっと席間違えちゃっただけでそんな怒んないでよ、楓(かえで)」



二階堂くんにニコッと微笑みかけると



「知らねぇよ」




ーダンッ



今度は横に倒れてる机を踏んづけた。




わっ!二階堂くんってインテリ系かと思ったらヤンキーなんだ



「怖っ」