「星哉……遅いなぁ」 時計の針は約束の18時を過ぎた。 『18時、駅前の時計台の下』 不安になって朝届いたメールを確認する。 「やっぱり18時であってる……」 ポツリとそう漏らした時、ふと目の前から歩いてきた人物に目がいった。 「嘘……」 星哉の後を追いかけるように走る瑞穂ちゃんの姿。 どうして二人がここに……? 急に不安が体中を襲い、めまいがしてしまいそうになる。