「……――お前、あいつと付き合ってんじゃねぇのか?」 駅前から少し離れた場所にある公園にやってくると、狼谷君は取り出したタバコに火をつけた。 「あいつって?」 「秋川愁太のこと」 「愁太?付き合ってないよ~!!愁太は幼なじみだもん。ていうか、狼谷君、愁太の名前知ってたんだね」 狼谷君は他人には全く興味がなさそうだし、他の生徒の名前をフルネームで知っているなんて驚きだった。