狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】


「変な物隠してないだろうなぁ~……」


先生はあたしたちの近くまで来ると、ロッカーの中を覗き込む。


背中に隠しているタバコを見られたら一発アウト。


あたしは確実に謹慎になるだろう。


だけど、そんなリスクを背負っても狼谷君が謹慎になるのは嫌だった。


狼谷君が次にもし問題を起こせば退学もありうる。


そうなったら、もう……会えなくなっちゃう。