あふれるほどの愛を


今は六組の前。

「愛川、じゃーな」

愛川をクラスに送った。

「坂井ー!」

自分のクラスに行こうとしたら愛川に声をかけられて、振り向いた。

すると、愛川は俺に向かって手招きをしてた。

こっちに来てってこと?

俺は愛川のところに駆け寄った。

そして…

「昨日はありがとね」

と言われ、何かが入った巾着を渡された。

俺は首を傾げていると、

「美味しいかわからないけど食べてね」

とそう残して、教室の中へと入って行った。

すこし、巾着を覗いてみると、そこにはお弁当箱が入ってた。

「ありがとな…」

そうつぶやき、俺は自分の教室へと向かった。