「そろそろ着くぞ」
あと、3分くらいだな。
「着いたぞ」
「?ここどこ?」
と首を傾げていた。
それもそうか。
目の前にあるのは、薄ピンク色のマンション。
「ここの二階の一番手前、俺ん家」
そう言うと、愛川は
「えーーーーー」
と声を出した。
そんなに大声出さなくも…
「どした?」
「な、なんで?行くぞって坂井の家だったの⁉」
「そうだけど?」
慌ててる愛川とは反対に、俺は冷静に言った。
そんな愛川に俺は「行くぞ」と手を引っ張った。
何回目だ?
愛川の手を握ったの。
ダメだと思っているんだけどな…
勝手に手が動いている。
ま、いっか。

