「しょーがないっさっさとやっちゃいますか。」

あたしは、机の上に日誌を開き、

ブレザーを脱ぎ、ブラウスを捲り気合いを入れて日誌を書き始めた。


「終わったーーー!!日誌はだけど。」

終わったと思って、横の机をみると、そこにはさっき村田から渡されたプリントの山のようにあった。
……まだ終わってなかった。

まだまだ帰れそうにはないや。

あたしは、ぶつぶつ言いながらも、ホッチキスとプリントを手に持ち、留め始めた。



―――――――カッチャン

教室に、ホッチキスの音が響く。

「みーんな、今頃家かな、いいなあ」

なんてつぶやきながら…。