あふれるほどの愛を


「あー、さっきまではあんなに寝たかったのに」

坂井に会って、眠気が一気に吹っ飛んだんだ。

と言うか、最近坂井にばっかり会うなぁ…。

気付いたら隣にいるっていうか…

坂井が隣にいてくれると、安心する。

久しぶりなんだ。

誰かといて楽しいとか、もっと一緒にいたいって思うのは。

ずっとここにいたい。

あんな家なんかに帰りたくなんかない。

毎日自分の悪口を聞くのが日常になってて。

泣いて泣いて…

でも、誰一人あたしが苦しんでることに気づいてくれなかった。

だから、だからあたしは坂井の気持ちには応えられない。

いままでも、これからも誰かを信じるなんて、ないだろうから…