あふれるほどの愛を


それから、あたしたちの間には無言の時間が続いた。

気付いたら、もう一周まわりおわってて。

「あたし…寝る」

「えっ⁇」

あたし帰ると言おうとしたのに、坂井の悲しそうな顔が飛び込んできて、あたしはそう口にしていた。

そして、ゴロンとその場に寝っ転がった。

するとすぐに坂井も寝っ転がって、

「サイコー」

なんて大声で言うもんだからあたしはそんな坂井に笑みがこぼれた。

「坂井子供みたい」

「いーだろ、たまにはよ」

「そうだけど…」

「ってか、俺たちまだ子供じゃねぇ⁇」

「えっ?もう高校生だよ?」

高校生はもう大人じゃない⁉

「高一だろ?子供だな」

まぁ、どっちでもいいけどね。

「もういいよ、どっちでも」

「だな。まだ10時過ぎだし寝るかな」

「えーーー」

突然あたしが大声をあげたからか、

「なんだよ⁉愛川だろ、最初に寝ようって言ったの」

言ったけど、確かに言ったけどさぁ…

「本当に寝るとは思わないじゃん!」

ふと、隣を見ると、坂井はすでに寝息を立てて寝ていた。