あふれるほどの愛を


袋からでてきたのは、亮が好きな仮面ライダーの人形セット。

お店でこれを見かけた時、亮が喜ぶなって思ったんだよね。

目の前をみると、人形を上にあげてやったーと喜んでいた。

その姿を見ていると、あたしまで笑顔になれた。

そんな姿をずっと見ていたいけど、時間はもう40分になってて…

「そろそろ行ったほうがいいんじゃない?」

「うん」

ランドセルを背負って玄関を開けて、

「いってきまーす!」

「いってらっしゃい、亮」

ガチャンと、いってドアが閉まる。

ガチャーー

しまったと思った玄関がまた開いて、目の前には亮がいた。

「おねーちゃんありがとね。おねーちゃんも一緒に遊ぼうね」

そして、玄関が閉まる直前に、

「おねーちゃんもいってらっしゃい」

なんて言うもんだから、あたしは小さく笑ってしまった。