「よし!」


あたしは立坂井から離れ、水際まで行った。



素足で海に少し入る。


大きく息を吸った。



「ずっとーー引きずってきたんだよねーーっ!ムカついたしでもそれ以上に悲しくて隣に愛華がいないのが寂しくてぇーーー、けど、あたしは歩くよッ!!

ひとりじゃないことに気づいたからーーーーーー!」





一人じゃないことに気付けた。




やっと………





やっと…………





すごく時間はかかったけど、




まだ傷が消えたわけでもないけれど、





あたしは、新しい一歩を歩き出せる—————………