自分に嘘をついてた日々
自分を偽ってた日々
苦しくて目には見えない不安と戦ってた日々
常に涙と戦ってた夜
「俺が愛川にしてあげることは限られてると思う。でも俺はどんな愛川も好きだ。辛かった分、涙の分幸せにしてやる」
そう言われた。
そんなの無理だってそっぽを向こうとしても坂井の瞳はあたしを映して離してはくれなかった。
「俺はお前を裏切らない。
一人なんてしない。
俺を愛川の周りにいる1人じゃなくて、
俺自信を見てほしい。」
そう言い終わるとあたしを引き寄せて抱きしめた。
それがすごく温かくて。
「うん……」
あたしも抱きしめ返していたーーー

