あふれるほどの愛を




不安の波に飲み込まれそうになった瞬間スマホが動いた。



「もしもし」


名前を見ずに電話に出ると、


「優心ちゃん?」



麻衣ちゃんだった。



「さっき、メール送ってきたでしょ?
なにか話そっか」



さっき、一言元気?と麻衣ちゃんにメールを打った。



普通に話そうとしたのに、、、



タイミングよくかかってきた電話に何かが切れた…そんな気がした。





「あたし、わかんないよ
苦しい…忘れたいのに…っ過去なんて」




「過去が邪魔するのっ。
過去けしたいよ……っうう忘れたい
そしたら、楽になれるのに……っ」



麻衣ちゃんはあたしが言葉を吐くたんびに、うんうんと相づちをとってくれた。




「優心ちゃん?
過去は残念だけど消せない、だからといって忘れられないものでもない。
私もね、思ったことある。
過去がなければ…って。
どうしても今と過去を比べちゃうことってあるもんね。
過去はもう過ぎたことなんだから比べたってなんの意味ないのにさ」



「もーなにもかもわかんないよっ!あたしの気持ちは誰にもわからないっっ!」



あたしはどうしたらいいの?



一歩を踏み出そうとすると邪魔をするの。



どうして?


ねぇ、どうして?



あたしはこのまま一生過去に縛られながら生きていくの……?



「どうして!!」




「優心ちゃん‼︎ダメだよ!
自分責めちゃ、絶対にダメ。」




「麻衣ちゃんにあたしの気持ちがわかるの?!あたしはあの出来事のせいで、あいかのたった一つの行動でこうなったの!あのときは、楽しくて明るい未来を想像してた!けど今は……未来なんて見れない……っ!」



「あたしだって、わかってる。過去なんて忘れて目の前のことをみなきゃって一歩を踏み出さなきゃって。でも、また同じことになるのが怖いの……。
今度、もし誰かに裏切られたらあたしは……。
誰かを信じるのが怖いの!
信じて裏切られるなら、最初から信じなければいい、期待しなければいい!
信じなきゃ、裏切られることはないんだから!」


わからないの。



いや、いつのまにかわからなくなってた



信じることを………





ねぇ、



信じるってなんですかーーー?



隣に坂井がいることすらも忘れてあたしは叫び続けた



心の奥深くに飲み込んでた全てを吐き出した。



もうどうでもよかった




すべてを失うことになっても。



言葉にすればこの気持ちが消えてなくなると思ったのーーーー…………。