「ごめん…クレープ溶けちゃった…」
しばらく泣いてたからクレープは溶けて食べないほどになっていた。
「なにいってんの!クレープなんていつだって食べられるんだからっいいの!優心の泣いてる姿久々。ずっと泣いたかったんでしょ?泣くのは悪いことじゃないんだから。そんだけ坂井くんのこと大切なんだよね。大切な分、涙がでるんだよ」
あたしは、黙って泣きながら笑った。
「あたし、坂井といると目逸らしちゃって、坂井の笑顔を1番近くでみたいと思ってる。2人きりになるとドキドキするの」
「それってさ……もしかしていや恋だよ。」
「恋……?」
「そう。坂井くんが好きってこと」
「えっ?!うそ!」
「ほーんと。おめでと!優心」
そういって涙を流して喜んでくれた。
さらにまた抱きしめてくれた。
ありがとう…。
あたしなんかのためにこんなに涙を流してくれて。
悲しいときないてくれる人も大切な人だけど自分が嬉しいとき、自分のことのように喜んでくれる人は宝もの。
また、戻れるよね。
全てが純粋だったあの頃のように。

