「愛華ー!」


放課後になり、公園に行くとすでに愛華はきていた。


早足で愛華に近づく。

「以外に早かったね」

「以外って!で、どうしたの?」

「駅の近くに美味しいクレープ屋さんが出来たんだ。そこ一緒に行こうかなって思って!」


「あたしクレープ好きっ!!」

「じゃ、決定!」


公園から、駅まで歩いて5分くらい。


「クレープ食べたら、病院に付き合ってくれない?」


「病院…?どうした?」


「あたしじゃなくて、坂井が入院してるんだ。お見舞い一緒に行ってくれる?」


「そうなの?体調は………「よくないの?けがとか?」


「……事故にあって、目覚ましてないの…ぐすっ…」


「優心っ!」

そう言って愛華に抱きしめられた。


そのせいで、涙が止まらなくなる。


「うっ…ぐすっ。坂井がいなくなるなんていやだよーッ」


小さな子供のように泣きじゃくるあたしをぎゅっと強く強く抱きしめる。


周りの人からどう思われようがどうでも良かった。


坂井が助かるなら……ーーー