リビングのドアに耳を近づけて見ると、
「昨日は、助かったわよね。あの子が居なくて。たのしかったわ」
あの子ね…あたしのことだよね。
「だな、ずっと居なくていいのにな」
ははっと父は笑っていた。
あたしのことなんか庇うわけないか。
だって父は母の味方だもんね。
「あんな子産まなきゃよかった」
「ははっそんなこと言うなよ」
父はかばってるつもりみたいだけど、あたしには、そう思えない。
「だってそうじゃない。あの子が居なければ、今頃平和よ」
「確かにな。でも、捨てるわけにはいけないだろ。犬じゃないんだなら」
「そうね。しょうないわね。」
捨てるか…
そのうちあたし捨てられんのかな?
この悪口いったいいつまで続くのかな?

