「起きてーー!!」



そんな大声にあたしは驚いて飛び跳ねた。



「なななななに?」



「映画終わってるじゃん!」



そんな大声出すからなにかあったのかってびっくりするじゃん。


映画終わってるだけてこんなに驚く?


DVDなんだから、いつだって見れるじゃん。




「先に寝たの愛華だし」



「この映画が関わるとこういうの多いよね〜。この映画にあたしたち嫌われてるのかねー」




「この映画ってハッピーエンドになるんだっけ?」




「それ言ったらネタバレになっちゃうじゃん!」




「そーだけどさ、この調子だと最後まで見れそうになくない?」



「それは言えるね。じゃ今から見よ!」





「っ、」



ラストは涙を堪えきれずないてしまった。



「あの最後のシーンはもうずるいよねー。想像してないラストだったよ」



映画を見終わると泣いたからか喉が乾いて今はジュースを飲んでまったり中。


最後は2年間離れ離れだった二人が感動の再会を果たした二人が桜の木のしたで花びらに祝われながら、抱きしめあたシーンだった。



「うちたちと同じ高校生の話だから、共感しまくりだった〜あんな恋したーい!」



「高校生なら憧れる恋だよねー。でもよくDVD持ってたよね」


「それはねぇ、買ったの中2になった時にこの映画がDVD化するの知って即買っちゃった。その時1月でお年玉で」



「中2の一月って…」





「そう。色々あった時期だよね。でも不思議にそのDVDを手に持ってて。なんか今思っても不思議なの」



「まぁ、こうやって一緒に見れたんだし良かったんじゃない?」




「うん!で、これからどうする?家でまったりするのもいいけど、外出る?」



「まだ6時だよ?出かけるならお昼前くらいで良くない?ふあぁぁ〜」





「眠そー。少し寝れば?うちのベット貸すから」




そう言ってからは、愛華に部屋に案内させたあたしは、深い眠りについた。