「チャンス掴んだじゃん。自分の力で愛華がチャンスを掴んだんだから、見せてよ、愛華の力。
こちらこそよろしくね」
愛華もまた最高の笑顔を見せてくれた。
まだほんとのところはわからないところも多い。
一度壊れたものがまた戻るって信じてるわけでもない。
どちらかというと信じてないかもしれない。
でも信じれるかもって思えたの。
少しの可能性があるなら、戻れる可能性がどんなに0に近くたって今度は信じることをやめない。
「あたしさ…」
「ん?どうした?」
「まだ、信じられないところもあるけんだ…」
「もうっ!そんなこと気にしてたの?!それは理解済みだって。それを信じさせるのがうちの役目でしょ?
こんなうちのこと信じようとしてるだけですごい嬉しいんだから」
そういう愛華の瞳をじーっと見てることしかあたしには出来なかった。

