「でさ、仮病してまでなにがあったの?」
…これ、いっちゃっていいのかな…?
「言えないなら、無理には聞かないけど溜め込まないでよ?」
「分かってるって」
「そう言って、溜め込むだけ溜め込んで爆発するタイプなんだから」
そういう、愛華にはすべてお見通しなのかもしれない。
「昔、辛い想いして今は平気なふりしててあたしにできることないかな?」
名前は出さずに言ってみた。
「ほんとは、辛いと思ってるとおもうんだ。でもあたしは見てることしかできない、いや、気づきもしなかった。あたし最低だわ」
自分で言っててほんと悲しんだけど…。
「気づいたじゃん」
「へっ?」
あたしの間抜けな声が静かな教室にこだまして消える。

