あふれるほどの愛を


「着いたっ!」


学校に着いたのは2時を過ぎた頃だった。


あの後、電車を二本も乗りはぐれてしまった。



電車を乗ったときには割り切った。




遅刻しちゃったもんは仕方が無いって…




ゆっくり、歩いて教室に向かう。




廊下は授業中だからか、すごく静か。



ーーがらがら



後ろのドアから入ったから、先生の視線はまっすぐ。




黒板を見ていたみんなの視線もあたしに向く。





「遅いぞーもう、六時間目だぞ。どうしたんだ?」




運がいいのか悪いのか、担任の授業だった。




「お腹が痛くて遅れました」


パッと頭に浮かんだのが仮病だった。


「そうか、 仕方ない。もう大丈夫なのか?」



「はい」




「じゃ、席につけ」




「じゃ、ここはテストに出すから覚えておくように」



「「ありがとうございました」」




あたしが来て、たった20分で終わった。




HRが終わると一斉に教室を出ていく。



あっという間に手で数得られるくらいになっていた。