「あのさ、一つの聞きたいことがあるんだけどいい?」
一つの頭にうかんできたから、聞いた。
「いいけど…」
「なんで、あたしなの?高校行って友達できたでしょ?なのに道してあたしなのかなって疑問に思ったの」
「それはね…優心が好きだから。ただそれだけ。理由はないんだ。ずっと引っかかってた。愛華と離れて別々の道に進んだこと。友達で来ても、心から笑えなくなってた。友達といてま優心を思い出す。それで思ったの。うちは、優心が好きなんだって。ずっとずっと」
話しは続く。
「言い訳になっちゃうかもだけど、本当に優心が大切なんだ。会いにいっても優心を困らせるだけだと思った。なのに、体は動いてて。心では言い聞かせても体は正直なんだなぁって思ったよ」
そんな愛華の話を聞いてたら、なんか胸にこみ上げてくるものがあった。
それは、愛華が許せないっていうものなのか。
許してもいいというものなのか。
あたしには、まだわからない。

