あふれるほどの愛を


「相変わらずだなぁと思って」

「相変わらず?」

不思議そうにこっちを見てくる。

「昔もよく、っしゃ!って喜んでたじゃん?すっごい懐かしく想えてきて」

「そうだね、いっつもばか騒ぎしてたよね。毎日が輝いてた」


「うん」


毎日楽しくて、ザ・青春って感じだった。

こんな日々がずっもなんの変わりもなくすぎていくんだと思ってた。

一緒に学校にいって、リュックを置けばすぐ愛華の席にいってずっと話してた。

授業と給食の時間以外はずっとふたりだった。

何気無いことで笑い、怒られ、それでも毎日が幸せだった。


それで、離れてわかったの。


一人じゃないから楽しかったわけじゃなくて、愛華といたから楽しかったんだ…


っていうことを。


友達といて、一人じゃなくてもモヤモヤした。さみしかった。数人でいても一人見たいだった。


それは、あたしが心を開いてなかったからなのかもしれないけど、愛華以上の人が見つからなかったからだと思う。


できることなら、あたしだって幸せなあの時に戻りたいよ…。