「じゃあ、うち頑張るから!!いつになるか自分でもわからないけど、前みたくなれるように頑張る」
「がんばってね」
「優心、応援する気ないっしょ?」
わかっちゃうんだ…。
「そんなことないけど…」
「いんだよ、気使わなくて。本当のことバシバシ言っていいんだだから!優心いつから、遠慮するようになったの?!」
「気づいたら、そういうふうになってた」
「そっか。うちのせいだよね…本当にごめんね」
そんなに、謝らなくたっていいのに…なんて思っても口には出せない。
「…大丈夫」
「変わったとこもあるかもしないけど、悩んでても追い詰めてても大丈夫って無理するとこは変わってないね」
え………
「知ってて…」
「あったりまえじゃん!あの時も、大丈夫だ、みたいな顔してたけど、本当は辛かったんだよね…うちは、優心の為にやったつもりだったけど、やっぱり自分の為だったんだろうね、優心を守るとかってて。本当はうちも自分を守ってたんだ。人のことなんて言えないね」
その言葉を聞いて少し心が動いた。
あたしがもし、愛華の立場だったらだよ?
あたしも同じ行動を取ってたかもしれない。
愛華を傷つけたとしても自分を守るかもしれない。
結局、みんな自分のことが大事なんじゃん…!
だって、本当のことを相手にいうよりも、自分が悪者になればいい…でも、それじゃ、本当はだめなんだ。
本当に大好きなら、大切な存在ならば、相手を傷つけることになっても、本当のことを伝えなきゃいけないんだ。
それが、本当の心友なのかもしれない。
…あたしたちは、間違えた道を選んでしまったんだ。
これでも、もう一度やり直せるの…?

