あふれるほどの愛を


「キャーーーー!」

あたしの叫び声が響き渡る。

そんなあたしに対して坂井は余裕の表情だ。

「楽しかったな!」

「なんか疲れた…」

満点笑顔で言う坂井にあたしは疲れぎみ。

「なんで、滑って疲れるんだよ…?」

「知らないよ、そんなの」

なんか、一気に疲れがきた感じ。

「あれ…か」

「あれ?」

「今日会ってそれで疲れたんじゃねーの?」

そうかもしれないな。

神経使ったもんね。


「そうかも。坂井に会ってなんか力抜けちゃったのかも」


「そうか。で、なんか言いたいことあるんじゃねーの?」

「は?」

「だから、来たんだろ?俺のとこに」

「べ、別に」

「本当〜?顔に書いてあるけど?俺に聞いて欲しいって」


いや、絶対書いてないから。

でも、本当はそうだ。

今日のことを誰かに話したいと思った。

その時1番に浮かんで来たのは坂井だった。

そしたら知らぬ間に体が動いてた。

気づいたら、バスに乗ってて。

自分で否定しても体は正直なんだよね。

「あのねっ」

気づいたら口を開いてた。


愛華が前と同じように接してくれたこと

あたしがオムライスを好きなのを覚えてたこと

無視をしたのに理由があったこと

包み隠さず全部話してくれたこと

あたしのことをまだ心友って思ってること

大好きと言ってくれたこと

また遊ぼうねと言ってくれたこと


小さいことまで報告した。

坂井は真剣に聞いてくれた。