あふれるほどの愛を


「落ち着いた?」

返事の代わりに首を縦に振った。

「じゃ、公園でも行くか?いつまでもここにいてもな。よし、行くぞ!」


そう言って、あたしの手を取りギュッと握る。


「愛川はどっか行きそうだから」


なんていいながら、歩き出した。


公園まで、5分も歩かなかった。


「着いた」

周りを見てみると、遊具がたくさん。

滑り台、ブランコは当たり前だけど、長い長い滑り台があった。

「あたし、あれ乗りたい!」


気づいたらそう言ってた。


「俺も!あれめっちゃ楽しーぞ。よし、上まで勝負だ!どっちが早く着くかな〜っ?」


そう言って、一足先に走ってく坂井。

「ちょっと、待ってよぉ!」


そう言って坂井を追いかける。


「俺一番!」


「はぁ…ずるすぎ!」


「愛川、負けたからジュースおごりな!」

「まぁ、いっか!早く滑ろうよ!」


そう言って、滑り台の階段を登る。


それが、階段も長いんだよね。


滑り台するまでに汗がすごい。

まぁ、滑り台滑れば風に当たって涼しくなるよね。


「ちょっとまてよ!滑り台にはこれがなきゃな」

そう言って、後ろから出したのは段ボール。


「あっ!忘れてた」


「だろ?じゃ、愛川が先頭で、俺があと」

「2人で滑るわけ?」


「あったりまえじゃんっ!ほら早く早く!」


半ば坂井に急かせれるように滑り台に座ると後から坂井も座って、「行くぞー!!」

という坂井の大きな声で勢いよく滑り出した。