あふれるほどの愛を


「確かに、もう、2年以上会ってなかったし変わったこのだってあると思う。前 はクマが好きだったけど、2年も経ったらウサギが好きになってたり、人って月日が変われば変わるよね。いろんなものが。もしかしたら、1日だって、一週間だって変わっちゃうもんね。2年も経ったんだもん、気持ちが変わるのは当たり前か。でも、変わらないこともある。あたしは優心のことまだ心友だって思ってるよ」



変わらない気持ちか…

あたしが思う、愛華。

それは……


「あたし、自信がないんだよね。愛華がいたときは毎日楽しくて自分に自信が持てた。でも、今の自分は…」


「自信持てない?」

「うん」


自信もないし、生きてる価値もわからない。

「じゃ、あたしが持たせてあげる」

「え?なに言っちゃってんの?」

「今すぐってわけじゃないけどさ。少しずつ持ってくもんだよ、自信ってさ」

「そうかな…」

「そう。あのさ、また逢えないかな?」

ふいにそう言いだした。


「…いいよ」

「よかったぁ。メールたくさんするからねっ!!」

「待ってる」

「うん!また遊ぼうね。今度いつ空いてる??」

「毎日フリーだからさっ、あたしは」

「なに言ってんの!坂井くんとはどうなの?」

急に出てきた坂井という言葉にドキンとした。

「なんで、坂井が出てくるわけ?」

「いや、なんとなく?女の勘で2人はなにかありそうだなぁ〜って思ったから。で、実際はどうなの??」

「どうなのって?」


「坂井くんのこと好きとか?」

あたしが坂井を……?


「ないない!!!死んでもないから!」

首を左右に振って否定する。

「そんなに否定するって逆に怪しいから」

「でも、好きじゃないし」

「でも優心のタイプにドストライクだと思うけどなぁ」

「ないない、絶対ない!」

「焦ってる優心もかっわいー」

「もう、からかわないで!」

「だって、本当なんだもん!でも、渡したくないな。うちの優心だもん!」


だもん!って…あたしは誰のものでもありませんよ…?


「まぁ、あんだけイケメンだし、優しいしルックス完璧だし、持てないわけないよね」


「みんなの人気者だからね、坂井は」

「そうなんだー」

「うん」

「取られないようにしなきゃね!ほかの女の子に」

「別に取られてもいいけど」

「素直じゃないなぁ〜」

「それ、坂井にも言われた」

「ヘぇー」

なんか、意味深に言う愛華。


「なに?」


「べつにー?でも、今頃坂井くんくしゃみしてるかもね」

「ふふっ」

「笑った」

ニヤッと笑う愛華。


「今日、1番の笑顔だね。今、優心を笑顔にできるのはうちじゃなくて坂井か。悔しいな」


なにが
悔しいのかあたしにはさっぱりわからない。

そう思ってたら、愛華が立ち上がって「帰ろっか」と言われて、あたしもバックを持ってカフェを後にした。