あふれるほどの愛を


「本当、ごめんね」

さっきから、こればっかり。

話してくれて良かったのに。

心の奥に突っかかってたものが取れたんだよ。

モヤモヤがなくなったんだよ。

「気にしないで。話してくれてありがとう」


「そんなっ!何度だって話すよ!でも、傷ついてる。あたし心友だから分かるよ。無理してるくらい」

心友だから…かぁ。


「してないしてない」


「嘘つかないで!!その傷一緒に治していいかな?」


「なに、冗談言っちゃってんの」


「冗談じゃなくさ、優心にとってうちはただの他人かもしれないけど、心友って言う特別の存在じゃないかもしれないけど、治させてよ」


「一度傷がついたら一生治ることはないんだよ?」


「治るよ。うちなら。思い出たくさん作って、過去に負けない素敵な思い出作って傷を塗りつぶそうよ!!」


「そんなきれいごと…あるわけないじゃ「うちらが証明するの!!二人なら出来ないことはないんじゃなかったっけ?」


「でも、それはあの時でしょ?もうさ…」


『2人なら出来ないことはない‼』


これらがあたしたちの口癖だった。

嫌いな体育も、苦手な数学も。

愛華がいれば、優心がいれば、頑張れる。


「もう、違う?」


小さく頷いたけど、それに愛華は気づいたみたいで言葉を続ける。