あふれるほどの愛を


「やっと、名前呼んでくれた…」

そう言う愛華はすごい笑顔で。


「えっ…」


「さっきから、うちの名前呼んでくれなかったから、あんたって言われてすごいショックだったんだ。もう、うちのことなんかどうでもいいって思ってるから名前で呼んでくれないのかなってさ。うち、まだ優心のこと好きだからさ」


「………」


「ひどいことしたうちにそんなこと言う権利もないか、ははっ」


「無理やり笑ってる」


「そうかな?ずっと、後悔してたの。なんで神崎の言うこと聞いたんだろうって、普通心友だったらなに言われても、なにされたって守ってあげるのに。なんで優心を傷付く決断したんだろ。ずっと、そう思って今日までは来た。ずっと優心に話そうと思ったけど、うちのことなんか忘れちゃっただろうって、思い出したくない奴だろうっておもったら、言えなかった」



「悔しいけど忘れた日なんてなかったよ」


すごくすごく悔しいけだ、忘れることができなかった。


「そう言ってもらって嬉しいって思っちゃうのはうちだけかな。それで、優心が入院したって聞いたときチャンスだって思った。でも、うちに逃げ続ける優心みたら、会わなきゃ、来なきゃ良かったのかなとも思ったりもした。坂井くんだっけ?に言われた」


「えっ?!坂井に!?」


いきなり出た坂井の名前にビクンとする。


「うん。“あなたのこと嫌いじゃないと思うけど、まだ時間が必要なのかも”って。それだけ行ってどっか言っちゃったけど、そのときはあんまり意味がわからなかったんだけど、坂井くんなりの言葉だったんだね。その言葉信じて待って見ることにしたの。そしたら優心から連絡来てびっくりしたけど、それいじに嬉しかったなぁ、ありがとう、うちと会ってくれて。話聞いてくれて」



「うん…」


それしか言えない自分に腹が立つ。


もっと、言うことないの?


自分に問いかける。


「じゃ、うち帰ろうかな。今日はありが「帰らないで!!」


「え?」


「あたしも話したいことあるし…さ」

「いいの?うちと一緒にいても」

「いいに決まってるじゃん!」

「よかったー。実はうちも帰りたくなかった」

「なら、帰るなんて言わなきゃいいのに」

「だって、優心がやだかなって思って」

「なに、そのえん遠慮。まぁ、せっかくだし、ゆっくりしようよ」

「だね」


気づいたら、さっきよりはちゃんと話せるようになってた。