階段で愛川にぶつかった時、愛川の瞳が光っていたのに気がついた。

…まさか、泣いてたんじゃ…。

でも、目の前にいる愛川は優斗と何もなかったように話してて。

何で無理して笑ってんなよ。

気付いたら、愛川を屋上に連れ出しいた。

でも、愛川は何も言わなかった。

愛川……、俺じゃお前を救えないのか?

気付いたら、愛川を抱きしめてた。

泣きたいのを我慢してる愛川を見てられなかったんだ。

でも、自分がやってることに気付き、慌てて愛川を離した。

不意に泣き出した愛川を見てると、やっぱり愛川には何か抱えてるように見えた。