あふれるほどの愛を


フゥーと深呼吸してる愛華。

あたしは、なにを聞かされても最後まで聞く決意をした。

「はじめに言っとくけど、うちは優心のこと大好きだったし、一緒にいてつまらないなんて思ったことないから」


「うん…」


「じゃ、話すね。
うちが優心のこと無視したじゃん?あれにはわけがあるんだ。
あれは、うちが放課後残ってた時だった。優心はなんか用があるからって先帰ったんだよね。うちも用を済ませて早く帰ろうとして廊下を走ってたんだよね。そしたら誰かとぶつかったんだ。その子の名前は神崎麻帆(かんざきまほ)。知ってるでしょ?」


その問いにあたしは勢いよく首を縦に振った。


神崎って、あのいじめっ子だ。


「あの時、違うクラスで仲間外れが流行ってたでしょ?そのリーダーが神崎だったの。その神崎に運悪くぶつかっちゃったんだ。あっちは、先生に頼まれたのか大量のノートを持ってて、うちは廊下を走ってて前見てなかった。どうみてもうちが悪かった。でも、謝っても許してくれなくて。どうしたら許してくれるのって聞いたら、優心を無視しろって言われた。そしたら許してあげるって。でもうち意味がわからなかった。なんで、優心なのって。うちがぶつかったのにって。それを神崎に言ったら、あんたらうざいのよとか言われた。今まで一回も話したことなかった子にさうざいなんて言われてびっくりしちゃって。だから、もう一回謝って一方的に帰ったの」


愛華はまだ話を続けた。

あたしはというと、はじめて聞かされてる真実に驚きを隠せなかった。


だって、神崎と愛華が関わりを持ってたなんて…。