「行ってきます」

あれから、ちょうど5日経った今日は待ちに待った日。

愛華に逢いに行く日だ。

この日になるまで、どれくらいの不安を抱えただろう。

…でも、来ない日はない。


「おう!何かあったら呼べよ?」

そんなあたしの声に大きく返事をする坂井。

今はあたしの家の前。

で、両親は今いない。

もう、11時になるからね。

「うん…」

「元気ねーな。こう言う時こと元気出すんだよ、お前には俺がついてる!だから堂々としてればいいんだよ」

コクンと頷く。

今、柄にもなく緊張してる。

「じゃ、行ってくるね」

坂井にたくさんの勇気をもらいあたしは愛華と待ち合わせをしたあの場所へ向かった。