ホントは知ってるよ。

坂井がすごく優しいってこと。

坂井には、沢山救われた。

今日だって、もうこのまま消えたいって目をつぶった時、一番に浮かんできたのは坂井だったんだよ。

こんなこと照れくさくて言えないけどね。

偽物なんかじゃない、本物の輝いた笑顔で愛川!って呼ぶんだ。

そんなのが浮かんできたら、消えたくないって坂井といたいって思った。

坂井が居なくなるって思うと胸がギュッと締め付けられた。

その理由は分からなかったけど、いつしかあたしにとって坂井と言う存在は自分のなかで大きくなってたんだ。

気付かぬうちに、


あたしは坂井…あなたに救われていました―――――――――……