あふれるほどの愛を


「美味しかったなー」

「うん、美味しかった。ありがとね」

「いいえ、よかった。このパン俺好きなんだ。」

「そっか。ってか、もう授業出たくないなぁー」

「だよな、だるいな。でも頑張ろうぜ。あと一時間だし」

「そうだよね、しょーがない頑張るかって言っても総合なんだよね。楽で良かった〜」

「マジかよ、俺は数学。一番嫌いなのによ。さぼろっかな」

「ダメだよー、一緒に頑張ろうって言ったじゃん!」

「だな。あと五分で授業はじまる」

坂井は、ズボンのポケットからマジかよスマホを取り出して、時間を確認していた。

「じゃ、行くか」

「うん」

二人無言で階段を降りた。