先生の話が終わり、
一時間目の数学の準備をしていたら、隣から話が聞こえた。
「3組の坂井君って、超かっこいいんだよ。かっこいいだけじゃなくて、性格も超美人!ルックスも完璧!身長なんか165もあるし。」
「えぇ――?!
そんなひと居ないって、この世のなか。」
――確かに。
この世の中、そんなひと居ないよね。顔もよし、ルックスもよし、性格もよしなんて。
「見に行こっ!
見たら恋に落ちちゃうかもしれないし。」
「ないないっ。」
「そんなのわからないじゃん。まだ見てないんだから。」
ほら行くよって
そう言って、その子達は行ってしまった。
あたしも行って見ようかな?暇だし。教室に居ても息苦しいし。
確か三組って言ってたよね?
あたしのクラスが6組だから、まぁ近いな。
あたしたち、1学年は、全部で6クラスある。
あたしも教室を出た。
―――坂井っていう奴を見に。

