「だってよ、俺だって不安なんだよ。無理やり俺と居たのかなとか思っちゃうんだよな」

愛川の過去聞いてから、そう思うようになった。

嫌いと言われてからは特に。

「だっせーな、春樹は!自分に自信持てよ!俺が思うには、無理やり一緒に居たって感じはしなかったけどな。だってあの優心ちゃんだからさやだったら、嫌だっていいそうじゃん?」


俺の顔を見ながら話を進める優斗。


「確かにな。最初の頃もびしばし言ってきたもんな。嫌ならいうか愛川は」


「だろ?自分に自信持てよ!」

「でもさ、嫌いって言われるのは辛いな~」

「春樹にとって嫌いって言葉はNGだもんな。ってか普段嫌いなんて言われたことないだろ?みんなの人気者だもんな?」


「人気者じゃねーよ」


「でも、お前はいい奴だからな」


「俺はいい奴なんかじゃないんだよ。好きな女も救えない奴だから」


「マイナスに考え持ってくなよ!イケメンが台無しだぞ?」



「だな。ってかNGじゃないから。もう平気だし。愛川に言われたのがショックなわけ」


「優心ちゃんloveか」

「うっせぇよ」

「わー春樹が照れてるー」

「からかうな!やめろって」


さんざん俺をからかっておいて俺が飲み物を取りに行って帰って来たら優斗はすやすや気持ち良さそうに寝てた。