「それに、優心ちゃん言ってたし。お前にひどいこと言ったってさ」
「そうか…」
「そうかってお前なぁ…。なんもしなくていいのかよ?好きなんだろ?」
「俺だって色々あんだよ。てかさ、こんなところで話してないで中入るぞ」
玄関先で話してる優斗をソファーに座らせた。
「で、優心ちゃんになんて言われたんだ?」
「…い」
「聞こえない」
「嫌い…だってよ」
「アハハーー」
嫌いと言った瞬間、大きな声で笑い出した優斗。
その笑い声は部屋中に響いて。
「そこ笑うとこかよ?ふつうは慰めてくれるんじゃねーの?」
人がショック受けてるのに、普通笑うか?
しかも親友がだぜ?
「はは。それ、嫌いって言われたの真に受けたわけ?」
「………」
「真に受けてどうするわけ?その言葉まさか信じたわけじゃねーよな?」
「真に受けた」
「マジかよ。どう見ても優心ちゃんがお前の事を嫌いって言うのは嘘だ。絶対な。だから気にすんな!」
な!っと肩を叩かれたが、俺のもやもやした心は晴れることはない。

