あふれるほどの愛を


そんなことを思ってるうちにゴミ箱の前まで歩って来たあたし。

中には封筒だけがポツンと入っていた。

その中に手を入れた。

でも、その瞬間ドアの開く音がして手が止まる。

「飲み物買ってきたよ」

そんな声がして我に返る。

…あたし、今なにしようとして。

「長瀬くん…」

「あっ、もしかしてタイミング悪かった…?」

そんな言葉に首を横に振った。


「心配しない方がいい。優心ちゃんは一人じゃない。焦らずゆっくりにな」

言いながら、ゴミ箱から封筒を取り出して近くにあった棚の上に置いた。

「うん…」

「俺まだここにいていい?」

「いいけど…」

「じゃ、ここに座ってるな」

そう言ってベットの横に椅子を起き座る。

「退屈じゃない?」

「いーや。なんか病院っておちつかねぇ?」

「あたしは落ち着かないかも」

「そうか。で、いつ家に帰れんの?」

「一応、明日ってことになってるけど」

「そうなんだ。じゃ、今日我慢すれば帰れるな!」

「うん!」

と、明るく言ったけど本当は複雑なんだよね。

家に帰ればまた地獄のような日々に戻るわけでしょ?

それは嫌だし、でもずっと病院はそれで嫌。

これって、単なるあたしのわがままだ。