「やっぱりここは気持ちいいなぁー」
それから屋上に来たあたしは端っこの方にあるベンチに座った。
なんか、屋上っていいよね。
風がすごく気持ちいい。
ここに来るとなんか落ち着けるんだ。
あたしの穴場スポットだ。
…でもあたしの心は一向に休まることはない。
「優心ちゃん!ここにいた~」
この声は看護師さん!
「なんですか?」
ニカっと笑顔で振り返ると看護師さんがいた。
「元気そうだね!あのね、優心ちゃんに会いたいって言う人が来てるんだけど…」
「え?」
まさか坂井じゃないよね?
ドキドキして次の言葉を待つ。
「確か名前は…愛華ちゃん?だったかな」
え……
「う、そ…」

