「えっ……。」

頑張って出した言葉がこれだった。

「あぁ、俺は長瀬優斗。よろしくー」

と自己紹介をしてくれた。
分かると思うけどちなみに三組ね。と付け足した。

「あたしは愛川優心です。六組です。よろしくお願いします。」

「ははっそんな固くならないで。敬語なし。タメなんだし。」

「そうだね。」

「そうそう。じゃよろしくー」

自己紹介を終えたところで、今まで黙っていた坂井が、口を開いた。

「優斗、ごめん。授業さぼる。」

「なんでだよ⁈」

「愛川と話しあるから。」

そんな言葉に、あたしは驚く。

「りょーかい。せんせーには俺がうまく言っとく。」

「悪いな、優斗。よろしく」

あたしが驚いてる間に二人の会話はすすみ、

「じゃっ行くぞ」

と、坂井に言われ、あたしは手を掴まれて…

坂井について行くしかなかった。