「おはよう!今日は早いね」
朝一番にあたしの病室に顔を出したのは麻衣ちゃんだった。
「昨日あんまり居れなかったから来ちゃった」
へへっと、笑う麻衣ちゃんは子供のようだった。
「来てくれて嬉しい!」
「よかったー!迷惑じゃないかな〜って思ったんだけど来てよかった」
「迷惑なんて、そんなこと思うわけないじゃん!」
「これ、お見舞い。食べ物は食べれるんだもんね。だからどうぞ〜」
ドンと机に置かれたのはフルーツバケット。
みかん、ぶどう、りんご、バナナとかフルーツがたくさん入ってた。
「美味しそ〜」
「花にしようかなーって思ったけどこれ見た瞬間あっ!って思ったんだよね。想像通り喜んでくれてなによりだ!!」
「今食べたい」
「ダーメ。朝ごはん来るから」
「ショックー」
そんな会話をしているうちに朝ごはんが運ばれて来た。
麻衣ちゃんは昨日の夜ご飯をお弁当に詰めてきたらしい。
だから、一緒にワイワイしながら食べた。

