「もうっ!なんなのよ!!」

イラっときて枕を壁に向かって投げようとしたけど、投げる直後でピタッと手が止まった。

もう少しだけ…もう少しだけ隣にいて欲しかったな…。

なんか、手に冷たいものが落ちてきたと思ったら、それは涙だった。

手を目元に当てると、一瞬にして涙で濡れた。

「うっ、ぐすっ」


止んで欲しいと思ってるのにそんな気持ちとは裏腹に涙がたくさん溢れてきて…


「うわーっ」

もうここまできたら思いっきり泣いちゃおっ。


泣いたからってさみしい気持ちがなくなるわけじゃないのに…


涙が枯れるほど泣いた……ーーー。


ひとり暗い部屋で静かな部屋にあたしの泣く声だけがしんみりと響いていた。