「優心ちゃんっ?!」

瞳を開けるてぼやける視界に写り込んだのは麻衣ちゃん。

「どっか痛い!?大丈夫?!」

視界がくっきりしてきた頃、あたしの瞳に写ったのは化粧が落ちた麻衣ちゃんの顔。

「な、んで…」

「どうした?」

「どうしてあたしなんかのために涙流すの?どうして……」


「バカね…私は優心ちゃんが大好きなんだよ?大好きな人が倒れたら泣くでしょ。あたしは優心ちゃんがいないと困る」


「うそだよ…」


「本当。みんな優心ちゃんの味方だよ?」

「うそ!!!そんなのうそ!いたっ」

大きな声を出したからか、急に頭が痛くなった。

「寝てなきゃダメ!!」

起き上がったあたしを欠かさず寝かす。


そしてゆっくり口を開いた。